【そだてる事業】天草クルマエビのこと
代表・深川が語る
びびびな宝、
天草クルマエビ大特集
わたしたちの事業と切っても切り離せない天草クルマエビ。
これまでどんな⾵に関わってきて、これからはどんな展望が待ってるの?
みなさんに“知ってほしいコト”だけを、代表・深川が惜しみなく語ります。
「美味」「びっくり&ビクトリー」「ビジネスストーリー」。
3つの「び」をキーワードにした物語。
ちょっと⻑くて暑苦しいかもしれないけれど(笑)、
なにか、ビビビっときてくれたらうれしいです!
ワクワクが⽌まらない Keyword. 01
ぷりっぷりの弾⼒と、⽢みが魅⼒。
オーガニックブランド「天草クルマエビ」。
刺⾝、塩焼き、天ぷら、鍋…さまざまな調理法でたのしむことができるクルマエビ。からっと揚げたエビフライ(すき!)や薄い⾐で包まれた天丼(だいすき!)、ぴちぴちとした鮮度をそのまま味わえるクルマエビの刺⾝やしゃぶしゃぶ(⼀番すき!)も最⾼。つるりとした甲羅に濃い朱⾊の縞模様、尾の鮮やかな⾊合いのコントラストもうつくしく、もうまさにエビの王様!という存在感が⾒事なんですよ。実は熊本は、全国に先駆けてクルマエビの養殖業に着⼿したパイオニア。なかでも天草はその“発祥の地”といわれるほど、縁が深い⼟地です。天草市楠浦(くすうら)町にあるわたしたちの陸上養殖場で育てる⾞エビは、抗⽣剤や成⻑剤を⼀切使わないオーガニック育成にこだわったもの。できるだけ⾃然に近い養殖⽅法を⽬指し、⼤切に、健康に育てることを⼤事にしています。
車海老のパテ
⾃社で⽣産した、クルマエビの濃厚なミソと⾝をふんだんに使⽤。バターや⽟ねぎ、にんにくなどと合わせてペーストにしており、クルマエビの⽢みとうま味がぎゅっと凝縮されています。バケットやクラッカーはもちろん、パスタや新鮮な野菜との相性も抜群。
- 内容量 約30g ×1パック
- 保存⽅法 要冷凍(-18℃以下)
- 原材料 クルマエビ(天草産)、バター、たまねぎ、オリーブオイル、にんにく、⽩ワイン、塩
車海老のパテ購入は
こちらから
ワクワクが⽌まらない Keyword. 02
女性で初めて、農林水産祭水産部門で受賞
クルマエビ養殖農家に嫁いだものの、リーマンショック以降のクルマエビの市場価格の暴落・原価割れで、「こ、このままではいかん! 地域を守ることもできないし、⼦どもたちが旅⽴ったあとも安⼼して帰れる場所にならない…」と将来に危機感を抱きはじめました…。前職の広告代理店で得たスキルを⽣かし、販路開拓のためのチラシを作成し、市内の集合住宅へのポスティングやイベントなどでの配布などを⾏い、まず個⼈向け販売の原型をつくり売り上げを伸ばすことに成功しました。⽣きたままのエビが産地からそのまま届く“活きクルマエビ”は、全国の皆さんに、天草の宝ものを知っていただくきっかけにもなりました。振り返れば最初は事業を⽴て直すことで必死でしたが、次第に、「代々この地で受け継がれてきた養殖業を絶やしたくない」という想いと、「天草をもう⼀度⽇本⼀のクルマエビ⽣産地にしたい」という決意が強くなっていたのだと思います。
故郷で5⼈の⼦どもを育てる⺟として、⼥性経営者として。いつも働く⼥性への尊敬の念と、農林漁業者や地域の⼦どもたちに少しでも恩返しがしたいと⽇々思っています。働くお⺟さんの⼦育て環境を整備したいという想いもあるので、うちでは創業以来、⼥性社員を積極的に雇⽤。⼥性ならではの視点をいかした商品開発(クルマエビの加⼯品製造)にも積極的に関わってもらっています。そんな販路拡⼤に向けた活動と、天草の絆と未来を育むクルマエビ養殖の取り組みを評価していただき、平成30年度第57回農林⽔産祭 水産及び女性活躍2つの部⾨で⽇本農林漁業振興会会⻑賞を受賞させていただきました。ほんとうに感謝です。 ⽣まれ育った地域で⽣産業を営む⽅々が、天草で働く⼥性の⽅々がもっと⽣きやすく、暮らしやすく、働きやすくなるように。微⼒ですがもっと頑張ろうと襟を正したのでした。
ワクワクが⽌まらない Keyword. 03
クリエーションwebプランニングが⼿がける“和(やまと)クルマエビ”の養殖は、熊本の企業「マイスティア」とともに開発している、次世代⽔産養殖システムを活⽤することで現場の作業効率の向上を実現し、⼥性でも続けられる⽔産業、天草での持続可能な⽔産業へのステップを⾒据えています。
\まだまだ語らいます!/
株式会社 マイスティア
常務執行役員
中津 真⼀さん
×
株式会社クリエーションWEB PLANNING
代表取締役
深川 沙央⾥
ヒト×現場×IT⼒で
ひろがるあたらしい⽔産業
⼥性でも続けられる養殖の仕組みを開発したかった。
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- 深川
- 天草のクルマエビの養殖の歴史はわたしが知ってる限りで明治38年から続いているものなんですが、⼥性が取り組むにはとても過酷な現場なんですよ。「100年後もこの天草の地で養殖業を続けていく」ための仕組みづくりが早急に必要だと感じました。2009年にクルマエビ養殖事業に関わってからは、いけすの形や排⽔、ポンプアップの仕組み、IoTの活⽤など、そういう理想のイメージをずっと頭の中に描いたり、実際に図面をおこしたりしていたものの実行できずにいました。そのなかで、九州の⽥舎からIoTセレクションに挑戦したことがきっかけで、その界わいの⽅々に少し名が知られるようになりました。
中津さんたちが訪ねてこられたのはまた別のルートからでしたが、うちの養殖池を使ってセンシングをすることから始められたんですよね。
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- 中津
- 実は熊本で⼀番“稼ぐ⼒”があるのは⽔産業。だけど、最も雇⽤する⼒がないのもまた⽔産業です。僕も転職をして、自分たちが経験させてもらったことや技術を、熊本に還元することができないか、熊本に貢献したいなと思っているところで、どうせやるなら⼀番難しい分野に挑戦しようじゃないかと思った⽮先に、縁があって深川さんの会社と巡りあえた。僕と深川さんはひとまわり年が違うんですが、若くてこれだけバリバリやってる⼥性が天草にいて、何とか⼒になりたいと思ったのが⼤きいですね。
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- 深川
- 要は、業界的に何のエビデンスにも基づかず、⼈の経験と勘だけを頼りにしてきたという事実があるんです。家業として5代にわたり受け継がれてきた養殖方法を近くて見ていて「作業過程でこれって必要なのかな?」「何の意味があるんだろう?」っていう疑問が次々と湧いてくるようになった。⼀般的に1⽇4時間くらいイケスに潜るのが当たり前。そうやって100年間クルマエビのコンディションを観察してきたのですが、潜水病にかかる人もいて、こんな⾵にずっと変わらない⽣産体制をITの⼒で解決したいって思うようになったんです。
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- 中津
- 最初のブレイクスルーは、24時間365⽇稼動できるセンシング機器を養殖池に導⼊したこと。もしかしたら、「もう邪魔だから帰ってくれよ」って思われていたかもしれないけど(笑)、僕もスタッフも時間の許す限り池にずーっと張り付いて、ひたすらデータとの紐付けをさせてもらってました。いまは敷地内に「ラボ」もあり、⽔産養殖に関する課題や情報、解決する技術を収集・発信・共有する場もできました。
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- 深川
- 組み込んだセンサーで海水温や溶存酸素量などを測り、その詳細なデータをスマホで⾒ることも、今後起こるであろうこともデータから予測することができる。IoTを取り⼊れた養殖ができるようになったことで、⻑時間海に⼊る必要も、現場から離れられないということもない。ずっと⽬指していた、⼥性でも養殖を続けられる未来の確信がもてるようになったんです。
⽬指すのは、⽣産者が
⽣産に集中できる環境。
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- 中津
- エンジニアの仕事のモチベーションって、⾃分たちがつくったもので、使う⼈が喜んでくれる姿を⾒れることなんです。
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- 深川
- 想像のなかで、「これがあったらここがラクになるな」「こういうアイテムがあれば、困っている⼈を笑顔にできるな」…そんなアイデアがどんどん湧くようになりました。⽇頃から⽣産者さんの相談にのることが多くて、⾃分にできることをなんとかやってきたけど、どうしても間に合わなくなってきて。最近ではマイスティアさんに相談することも増えましたね。そうすると、「これをこうしたらいいんじゃない?」っていう解決策をポンと出してくれたりする。
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- 中津
- 事業者さんの困りごとって、⼩さなものから⼤きなものまで、本当に⾊んなものがあるんだと気付きました。
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- 深川
- ⽣産者さんたち共通の困りごとや不安は、使い勝手の良いデバイスの導入や安定したシステムによって解放することができる。⼈材不⾜や⽣産性の向上を、ITの⼒で⼀つひとつ解決していくというか。やっぱり⽣産者さんが⽣産に集中できる環境をつくるのが⼀番⼤事だと思っているんですよね。うちも、⼦どもに必ずしも継いでほしいと思ってるわけではないんですが、将来「クルマエビ養殖がやりたい」となったときにやれる環境は守ってあげたいと思っています。その頃くらいまでに、この養殖業が男性でも⼥性でも選択できる仕事にしておきたい。
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- 中津
- ⾼齢化がすすむ天草で、このままではサービス業以外の産業がなくなってしまうかもしれないなと危惧しています。深川さんの⼦どもが⼤きくなったときに、選べるはずの産業がなくなっている可能性もあるなと。
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- 深川
- 天草を⾃⽴させるためには、やっぱり⼀次産業の活性化が第⼀なんですよね。
マイスティアさんを⾒ていると、たとえばシステム開発なんかの改善スピードがとても早くて、そこは⾒習わなきゃいけないと思っています。進化し続けるために、“ともにつくる”感覚が芽⽣えていますよね。
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- 中津
- そうですね。⼤きくチャレンジして⼤きく失敗するとダメージが⼤きいので、僕らはステップを踏みながら課題に挑戦・解決することを意識しています。新たなことに、トラブルやアクシデントは⽇常的に起こるので(笑)。それがものづくりですよね。
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- 深川
- 壁は多い(笑)。でも、まずは天草のクルマエビの養殖業者の皆さんに元気になってもらったあとに、新規参⼊の⽅にも⼊ってきてもらい、みんなで⽣産量をあげて天草を、熊本を元気にしたいなと。これが今のわたしたちの⽬標です。
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